

神戸港のポートアイランドや六甲アイランドで、在来船のフォアマン業務や在来船・コンテナ船貨物の荷捌きを担当しています。在来船とは、コンテナに入らないような重く大きい荷物を運ぶ船です。コンテナ船はその名の通り、コンテナを積んだ船を指します。フォアマン業務では、輸出入貨物の揚荷・積荷に関する荷役プランを作成し、荷役機械や資材の手配、作業当日の現場指揮・監督を行っています。
この仕事の一番の魅力は、自身が思い描いたプラン通りに作業が進み、貨物の積み付けが完了した瞬間の達成感です。規格化されているコンテナと異なり在来船の貨物はサイズや形状が様々で、積み付けプランの作成には緻密な計算が必要となり、荷役にも人手や時間がかかります。在来船の荷役作業は1~5日間同じ船で続くことが多く、作業が終わるまでは、きちんとスケジュール通りに安全に作業が終わるか、不安や緊張が続きます。しかし船が無事に出港する姿を見ると、今回も頑張ったと安堵と満足感に包まれますね。
業務では、一つのやり方に固執せず、物事を多面的な視点から捉えようと心掛けています。考えた答えや聞いた答えが正解でない場合があるので、自分の引き出しを多く持って柔軟に対応できるようにと考えています。また、細部にこだわる前に全体像をしっかり把握し、その後で細かい部分を詰める流れも意識。荷役プランだけでなく、他の業務においてもまずはざっくり全体イメージを持つことで、効率の良い作業ができます。
研修期間を終え、初めて一人で荷役プランを作成し、手配から現場指揮までを任されたとき、やっと仕事をしている!と実感できて嬉しかったのを今でも覚えています。しかし、一人立ちすると同時に、失敗も経験するようになります。
ある現場では、プラン通りに貨物が収まらず、現場で急遽修正が必要になったことがありました。原因は、書面上に記載された貨物の寸法の誤りでしたが、事前に私自身が現場に出向き、貨物やスペースを確認していれば防げたミスでした。その時は経験豊富な作業員の方々に助けられ、なんとか作業を完了できましたが、徹底した事前準備の重要性を学びましたね。
この経験以降、可能な限り荷役を行う貨物は事前に自分の目で確認し、できる準備は徹底して行うよう心掛けています。現場では常にトラブルがつきものであり、その都度適切な判断と対応が求められます。繰り返し経験を積み重ねることで、知識や現場での対応力などは少しずつ上がってきていると感じています。
2022年
4月
2022年4月
半年の実習期間は神戸港にある海上業務課にて学びました。
当初は先輩の後ろについて現場を回る日々でした。
2022年
10月
2022年10月
海上業務課に本配属になり、主に決まったスケジュールで入港する定期船を一人で担当するようになりました。
2023年
4月
2023年4月
定期船だけでなく、スポット船も担当するように。
蓄積された知識をフル稼働させ、臨機応変に現場対応しています。
学生時代は野球部に所属してしっかり体を動かしていたので、入社一年目に太ってしまいました(苦笑)。最近はあまり行けていないのですが、仕事が早く終わった日はジムに行き、何かしら体を動かすようにしています。
休日は家で読書をしたり、朝から晩までゴロゴロ寝ている日もありますが、会社の人に誘われて草野球やゴルフ、スノーボードに行ったりもしますよ。また長期休暇がある時は旅行に行くことが多いです。
まず、この人と仕事をしてよかったと思われる人に自身がなりたいと考えています。素直で誠実な人であれば、困っている時には何か力になりたいと自身も進んで手を貸すと思います。多くの人と関わる仕事なので、分からないことがあれば質問し、アドバイスを素直に受け止められる素直さや誠実さは大切ですね。
また、現場で複数人に指示を出す場面も多いため、考えをしっかりと伝えられるコミュニケーション能力も必要だと思います。日頃の信頼関係があれば、例えぶつかったとしても大丈夫なので、学生時代に友人だけでなく、世代や立場の違う人との関わりを持っておくのはオススメです。